地球物質科学分科


 
この分化では地球と隕石の構成物質について、その状態と成因を物質科学の手法で研究する。

次の二つのグループに分かれて研究を進めている。

岩石学グループ(Petrology Group website)

地殻とマントルを構成する火成岩や変成岩を研究する。野外調査、実験室における鉱物の微小領域分析と岩石の分析が行われている。現在の研究は、

  1. 地殻での流体活動解明の直接的手がかりとなる「流体包有物」の研究
  2. 中部・下部地殻を構成する岩石の温度-圧力-時間履歴解明に基づく造山作用の研究
  3. 岩石の形成過程と機構の解明および平衡条件の決定
  4. 変成帯の構造と上昇機構の解明
  5. 上部マントル起源の超塩基性岩の研
  6. 地殻の部分溶融と副成分鉱物の消長・微量元素との挙動関係の研究
である。


鉱物学グループ(Mineralogy Group website)

地球や惑星を構成する主要な鉱物の結晶構造、物性、内部組織などの研究を通して、それらの鉱物の生成条件や生成機構を明らかにすることを目的としている。現在は
  1. 結晶成長機構の研究
  2. 鉱物の相変態・分相・変形に関する研究
  3. 鉱物の挙動に関するシミュレーション研究
  4. 隕石成因論及び原始太陽系での物質進化の研究
などが進められている。

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